はっきりした原因は分かっていませんが、腸の中に腸が入り込んでしまう病気です。4か月から2歳ぐらいまでに多く、典型的な症状としては周期的に激しく泣く(腹痛)・嘔吐・血便です。元気に遊んでいた子供が、突然腹痛のため泣き出し(急に不機嫌になったり)、顔色を真っ青にして嘔吐します。しかし数分で痛みが治まり、泣き止んでケロッとしてミルクを飲んだり、遊び始めます。このようなことを20~30分おきに繰り返し、だんだんぐったりしてきます。入り込んだ腸管粘膜が傷つきイチゴゼリーのような血便がしばしば出てきます。症状がはっきりしない時は注意して様子を見ましょう、その時点では腸の入り込みが軽度でも、その後進行して症状がはっきりしてくることもあります。
治療は高圧浣腸(肛門からカテーテルを入れ、造影剤入りの液を大腸内に入れ、腸の中に入った腸を押し戻します)をまず行い、高圧浣腸での整復が無理なら手術となります。